上半期の振り返り、そして下半期へ
昨年12月の開催から6か月
米国株の動きは昨年想像していたほど大きな落ち込みもなく
意外と復活傾向が強いなという印象です。
昨年からの今までの半年間で何が予想外に起こったのかを
確認しながら今年後半の流れにどうつないでいくのかを
もみあげさんの意見を聞かせていただきました。
マーケットに入る資金流動性の変化
資金流動性が昨年からどのようになっていて
QTを継続していたはずの米国の政策に
変化が起きたタイミングがありました。
それはシリコンバレーバンクの破綻
これを機に資金を引き締めていたQTから
流動性を増やすステルスQEに大きく変化しました。
このタイミングで米国株全体に資金が入り始めたということで
昨年から想定していたマーケットの方向転換が現れたということです。
それにあわせて投資戦略の変更せざるをえず
また今後の流動性が非常に読みにくい状況にあるということで
下半期の戦略が非常に難しくなると考えているとのことでした。
現在の市況
日銀の緩和マネー
シリコンバレーバンク破綻からのステルスQE
市場が過剰流動性になり世界的に株高につながってきましたが
さて、ここからどうなるのか?
というところで、直近に起こった債務上限問題の解決から起こる
T-BILLの大量発行。
それ故に起こる株安には警戒感があるとのことでした。
ただし、日銀や中国の緩和マネーがどう動くのかによって
単純に株安になるかどうかは判断が難しいというところ
米国側の要因だけでは株安の可能性が高まるけれど
全体として流動性がプラスになるのかマイナスになるのかという部分の
見極めが難しいとのことでした。
銘柄選定のコツ
高配当株
高配当株は厳しい状況にある
金利が上昇したことにより短期債でも5%ある状況で
高配当株を買うメリットがない状況なので売られやすい
成長株
強いのは大型テック株、
アップルの例にしてファンダメンタルズ分析のポイントを
解説していただきました。
米国企業の強いところは大規模リストラを簡単に実施しているところ
リストラを発表しバランス調整を大胆に行っている。
自社株買いを行っているかどうかなど
株価に影響が大きいことを実施しているかどうかを確認する。
連続増配株
VIGやDGRWといったETFの中身にどんな銘柄が含まれているか
特にTOP10でどの程度のボリュームがあるかを確認しておく。
難しいと思う人は
選択が難しいと思う人はS&P500を中心に考える。
逆張りにこだわりすぎるのではなく順張りに乗る。
上昇しない期間は我慢も必要。
個別株をやる人は損切りする勇気も必要です。
とのことでした。
参加者からの事前アンケート
前回から引き続き参加者からの事前アンケートを募集していましたので
その質問への回答をしていただきました。
例えば、リアルなインフレの状況などへの質問がありました。
物価の上昇もすごいし、それにあわせて普通の労働者の年収が
数千万円あるなどアメリカの実際の雰囲気をお話していただきました。
ホームレスですら数百万円の収入があるという状況だそうです。
参加者の声
参加者からのコメントをほぼ原文のまま掲載しております。
どんな勉強会だったのかご確認ください。
- 今回の流動性のお話は大変ためになりました。
- もみあげさんの視点が学べて大変有意義でした。
世界的な金融流通量を意識してみたいと思います。
銘柄分析の仕方をもう少し詳しく知りたいです。 - 長時間の講演ありがとうございました。初めて株式投資に関する講演に参加しましたが、もみあげさんを含めて皆さんの一言一言を考えていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。今後ももみあげさんのレクチャーがあれば参加したいと思います。
- アメリカの株式市場について、色々と学ばせて頂き、ありがとうございました。
- 最近の相場がなぜ堅調だったのか理解ができました。 ありがとうございました!
- もみあげさんの投資への熱心で真摯な姿勢にいつも感銘を受けます。また、ご自分の見方を惜しみなく公開してくださるので、わからないながらも、聴いていて話を面白く感じます。 知識も努力ももみあげさんには遠く及ばないですが、私も自分の頭でも考えながら、投資に臨めるよう歩を進めていきたいと思います。